不動産の集客でよく使われるチラシの変化

不動産会社のオフラインでの集客では、『郵送でのDMやチラシ』が使われていますが、うまく活用できないと頭を悩ませている方は多いと思います。
Googleで「不動産会社 チラシ」と画像検索をすると、不動産投資セミナー、空き家の相談、大家募集、キャンペーンのお知らせなど不動産会社の向けのチラシデザインが表示されてきます。
「行政 封筒 広告 不動産」と画像検索をすると、市役所や区役所などの窓口封筒の不動産会社の広告デザインが表示されてきます。
こうやってGoogleの画像検索などで簡単にチラシデザインなどを見比べることもできます。
今日は、チラシやDMを自社でどう活用していけばいのかを検討するきっかけにしていただければと思います。
目次
不動産のチラシってどんな内容?

Google画像検索より
最近のチラシやDMなどを見ると、これまでのような表面に簡単な挨拶文、裏面に査定FAX返信用紙という単純なものは少なくなっています。
中古物件仲介のチラシやDMの文章
「○○区で専有面積と間取りと予算を記載し、○○区でお探しのお客様のご紹介です」
「売却査定(訪問査定)では、Quoカードプレゼント」
「スマートフォンで簡単査定/簡易査定は即日回答」
「仲介手数料30%OFF」
「スピード買取りします/買い替えで売れない場合、当社が買取ります」
「買い替え先を豊富にご用意」
「独自の販売方法で販売します」
「コンパクトな生活に住みかえよう」
「ハウスクリーニング&室内除菌キャンペーン(売却依頼で無料実施)」
「リサイクル回収キャンペーン、草刈りキャンペーン(売却依頼でどちらか無料実施)」
このようなキャンペーンやプレゼントなどのフレーズが書かれています。
これ以外にも「売却後の住み替えのサポート」「買取購入の立て替え」「相続税の立て替えのサポート」や「建物保証」「設備修理」など、サービスが充実している大手企業に有利なチラシやDMが多いという印象です。
チラシのザイオンス効果
チラシには、伝えたいキーワードやフレーズを適度に散りばめるザイオンス効果が使われています。
人は同じ言葉が目に触れることで「重要な言葉」なのだと認識するようになっていきます。
よく使われているのは「秘密遵守」「有効活用」「相続」「アドバイス」「相談」「無料」「コンサルティング」「暮らしの提案」「お気軽に」などです。
あまり使いすぎないように適度に入れるのがポイントです。
他の業界のチラシやDMの特徴
チラシから問い合わせるメリットがないかぎり、どんどん少なくなっていくようにも思われますが、チラシも変化しています。
ここでは、他の業界のわかりやすい事例をご紹介します。
ホームページからアクセスがない場合
ポイントサイト経由でキャンペーン価格にて商品を購入してもらい、リストを集め、その後にキャンペーンコードがついた冊子やDMなどを送付し、リピートにつなげていきます。
有名なアパレル会社のチラシ
洋服の画像だけではなく、YouTuber、インスタグラマー、ブロガー、ジャーナリストなどとのコラボにてチラシにSNSへのバーコードを貼り、SNS経由で共感を得ることで購買につなげています。
引越し会社のチラシ
○○区引越しガイドとして、引越しの際の転居届けの窓口情報などを記載し、「永久保存版、いつかお役に立ちます」など引越し料金は記載せずに、引越しガイドとして捨てられない工夫をしています。
オンラインをうまく活用する
特定の中古不動産のチラシをまいても、インターネットから物件名で検索して問い合わせるケースが多いので、チラシの効果は薄れています。
実際にまかれていたチラシに記載されている物件名(今回は特定のマンション)を、インターネットで検索してみると、以下のことがわかります。
・物件情報のページだけでなく、価格査定にも対応できるリスティング広告をだしている(買主だけではなく、売主にもアプローチできる)
・類似物件で同価格帯のリスティング広告が出されている(この物件よりの少し低価格の物件を表示させることができる)
・SUMO、ホームズ、東急リバブルなど大手が上位にきている(チラシをまいても物件名で上位表示できない会社は問い合わがない)
一ついえることは、チラシをまいてもインターネットで上位表示ができないと検索されずに問い合わせもない、ということです。
くわえて、『物件名ではすでに他社の広告が貼られている』『チラシの物件よりも200万円程安い近隣物件の広告が貼られている』という結果でした。
不動産会社の集客チラシまとめ
今回は、「不動産会社のチラシやDM」をテーマに、チラシで使われているフレーズや特徴、実際に配布されていた中古不動産のチラシからマンション名で簡単に検索する方法についてもご紹介してきました。
チラシのメリットはインターネットの利用率が低い年齢層にもアピールできることです。チラシを工夫する事でより効果的にアピールすることもできます。
これを機にチラシやDMの活用方法などを検討してみてはいかがでしょうか?