不動産会社のSEO対策!知っておくべき重要事項5つ【決定版】
どの業界でも使えるSEO対策と、不動産業界特有の
SEO対策に違いはあるのでしょうか?
SEO対策をしていますが、検索結果があまりよくないです。
一般的なSEO対策と、不動産業界特有のSEO対策の違いについて知っておかないと、けっきょくのところ、検索の順位が向上しないだけではなく、どこに力をいれるべきなのか、というところからミスリードされていることがあります。
ミスリードのよくないところは、同じ対策をとっても成果が出にくいという点です。成果が上がりやすくなる土壌を整えるのが、本来のSEO対策ということになります。
ここでは、実際のお悩み事例などをまとめて、細かなノウハウなどもご紹介していきますので、「不動産会社のSEO対策、決定版」としてご参照ください。
目次
不動産会社のSEO対策!お悩み事例5つ
いろいろなジャンルの記事を扱うことで、どういった記事が上位に表示されやすくなったり、ホームページのトップページの順位を押し上げることができるのか、ということも経験の中で理解できるようになってきました。
検証をしながらデータを集めることができるので、ホームページからブログを更新していくということが、長期的には一番良い方法だと思います。
そうはいっても、自信がないという方やSEO対策自体が良く分からないという方も多いと思うので、実際のお悩みの実例と照らし合わせながら読んでみてください。
事例①:地名を入れても検索で上位表示されません
「東京」「横浜」「福岡県」のような地名が入ったキーワードを地名キーワードと言います。
「東京 マンション」「横浜 高級賃貸」「奈良 不動産」「奈良県 不動産」「福島県 不動産売却」などのキーワードで1ページ目に上位表示させたい、とお悩みの方が多いのではないでしょうか。
「地名を入れたキーワード検索で1ページ目に表示されません」というお悩みを抱えている方が多いのは、すみません、ほとんどの場合は不可能に近いからです。
地名キーワードで1ページ目に表示されるのは、全てではありませんが、よほど計画的に対策をしておかないと難しい、と思います。ここでは「福岡県 不動産売却」と「東京 マンション」の検索結果、1ページ目をみていきますね。
▼キーワード順位表
キーワード | 福岡県 不動産売却 | 東京 マンション |
上から広告 | 広告4サイト | 広告3サイト |
1位 | home4u(一括査定) | suumo中古(マンション) |
2位 | ホームズ(不動産査定) | suumo(新築マンション) |
3位 | イエウール(売却査定) | アットホーム(中古マンション) |
4位 | すまいステップ(売却査定) | ホームズ(中古マンション) |
5位 | 三好不動産(売却専門サイト) | スマイティ(新築マンション) |
6位 | おうちの語り部(一括査定) | トップニュース(表示される事がある) |
7位 | suumo | 住友不動産(中古マンション) |
8位 | suumo | ノムコム(中古マンション) |
9位 | 三井のリハウス | ノムコム(新築マンション) |
10位 | 福岡県庁(県有財産売却) | 東急リバブル |
広告 | 広告3サイト | 広告3サイト |
「東京 マンション」「福岡 マンション」のような「地名+マンション」のキーワードでは、大手ポータルサイト、大手不動産会社サイトが独占しているので、このキーワードを狙っても上位表示は不可能に近いです。
10位以内のサイトのドメインの数値からみても、数年間、情報発信をし続けたとしても上位表示は厳しいかもしれません。
「福岡 不動産売却」「東京 不動産売却」のような「地名+不動産売却」のキーワードでは、一括査定サイトや売却査定のページと大手ポータルサイトが独占しています。「不動産売却」のキーワードを狙う場合には、一括査定サイトを作るのが正解だと思われます。
現在は一括査定サイトを作る会社が増えているので、さらに競争が激しくなります。
ここでポイントをあげるとすれば、以下の2点になります。
・「地名+不動産売却」では、「不動産売却ナビ」や「福岡売買ナビ」のようにサイト名に「地名」と「不動産売却」のキーワードを入れると上位表示される
このポイントの条件が揃えば、比較的難易度が低く上位表示ができるケースが多いです。
事例②:マンション名では検索されますか?
マンション名で検索する人は、特定のマンションの情報を探している人です。検索キーワードがマンション名のみの場合は、ブログや記事ではなく物件情報が上位表示されます。
また、マンション名には地名が含まれていることが多いので、「地域名+マンション」のキーワードで検索したときに、新築マンションの専用サイトは上位表示されることがあります。
ここでも、検索結果は大手のポータルサイトなどが多いのですが、事例1よりキーワード難易度は下がります。位置情報の影響を受けるので、検索している人の近くにある不動産会社のサイトが表示される可能性があるので、上位表示のチャンスは十分にあります。
ここでのポイントは、マンション名と一緒に検索するキーワードです。
・「マンション名 住所」のキーワードで検索する人が多いので、物件情報に住所を記載する
事例③:不動産特有のキーワードの特徴はありますか?
これは決して難しい事ではないのですが、現状では、不動産の賃貸と売買では使われているキーワードが異なります。ここを間違えると成果があがらないということもあるので、注意が必要です。
たとえば、「アパート」というキーワードならば、賃貸のキーワードということが分かりますが、「マンション」というキーワードは、賃貸でも売買でも使えるキーワードだと、普通は考えます。
少しやっかいなのは、「マンション」や「地名」のキーワードに「バス・トイレ別」や「ペット可」「独立洗面所」「オートロック」などの条件キーワードを加えると、大手ポータルサイトと大手不動産賃貸の会社が上位表示されます。
このキーワードの組み合わせは、基本的には不動産売買には向いていない、ということが考えられます。
ポータルサイトの情報内には、物件ごとに部屋の条件が書かれているため、このような条件キーワードでの検索では、大手ポータルサイトが有利になります。これと同じ原理で、不動産賃貸の会社も物件情報内に部屋の条件が多く書かれているので、全国展開している大手の方が取り扱い物件数が多い分、上位表示されます。
このようなことから「マンション 独立洗面所」や「千葉 オートロック」のようなキーワード検索からは、不動産売買のページは表示されにくいということになるので、こういったキーワードをいくら入れても効果が薄くなります。(数で勝てないのと、この手のキーワードに強いサイトがすでに出来上がっているからです)
ユーザーの検索意図からみても、そうなります。
- 不動産賃貸物件を探すユーザー:条件キーワードから情報を検索する傾向
- 不動産売買物件を探すユーザー:エリアや価格帯などから検索する傾向
けっきょくのところ、検索するユーザーが知りたい情報を発信していくということが前提になります。
・キーワードを増やせば増やすほどいいということではなく、マイナスになる場合もあるので、迷ったら検索意図を重視する
事例④:大手のポータルサイトの方が有利なのでしょうか?
不動産大手のポータルサイトは、基本的にはプロを雇うかプロが記事構成を作成しています。検索ニーズのあるキーワードでの記事作成をすることで、コンテンツマーケティングを有効にそして、確実に活用しています。
そのため、すでにドメイン力の数値が高く、ますます順位が上がりやすくなっているので、不動産大手ポータルサイトは有利であることはたしかです。
ロングテールキーワード(複数の関連キーワードを組み合わせる)などから、上位表示を狙っていったり、複数のサイトやブログを運営しながら、相互リンクを増やしたりなど、同じ土俵で戦うのを出来るだけさけて工夫していく方が、メリットが大きいと思います。
・大手がとりこぼしているキーワードの穴を狙っていくか、自社の良さや独自性をうまく表現するなど、とにかく工夫をする
事例⑤:Googleのアップデートにどう対応すればいいのですか?
現在はエクスペリエンスアップデートを2021年6月中旬から8月末までに段階的に行うと発表されています。モバイルフレンドリー(フォントの大きさや要素の位置関係などモバイルでの閲覧に適しているか?)や、読み込み速度、視覚的な安定性などが評価されます。
ポップアップ表示や、メインのコンテンツを見る前に閉じる必要があるインタースティシャル(広告)などでは、順位が低くなる場合もあります。
評価される条件が少しづつ変わっていきますので、この「少し」を無視すると、ダウンはしなくても、ジャブのダメージは確実に溜まっていきます。
・Googleのアップデートなどの情報収集をし、可能な限り対策する
ホームページの構成とキーワードとの関係
見過ごしがちなポイントとしては、ホームページやブログの構成です。
ホームページのコンテンツとして、問い合わせにつながるLP(ランディングページ)や、ブログやコラムなどの記事からキーワードに対応させるということはもちろんですが、元になっているホームページの構成なども大切です。
検索エンジンは、このホームページやブログにはどんな情報を書かれているのかということを読み取っているので、この段階でずれてしまうと回り道をすることになります。
不動産会社でも買取をメインに行ってる会社が、買取についてのページを作成していなかったり、メインとしている事業や力を入れていきたい事業について書かれていなかったり、検索エンジンが読み取りにくい構成になっていたりすると、最初から上位表示がしにくい、不利な状態となっていることも考えられます。
SEO対策で大事なこと
効率の良いブログ、ホームページの構築のため、ブログの数を増やして日々のデータ収集など、記事数、文字数、キーワードなど様々な数値を取っては検証することを欠かさずに行っています。
その中で大事なポイントをまとめると「パワー」「品質」「アクセス」を考慮すると、かなりの確率で改善できると感じます。
ホームページやブログが持っているパワー
無駄なく効率的に成果を伸ばすためには、基礎知識が必要です。
AがBより品質の高い記事を書いたとします。普通ならばAが上位表示されます。ただ、AとBのホームページやブログの評価が同じくらいであるという前提ならばです。
Bの方がパワーが強い場合、Aがより詳細な情報を書いたとしても、Bの方が上位表示される可能性が高いです。(これはキーワード難易度にも関係しています)
とにかく、ホームページやブログ(どんな情報について書かれていて、情報の価値が高いと評価される)の価値を上げるという視点が大事です。ホームページ内で不足しているページを増やしたり、修正したりすることは有効です。ホームページ自体が古くSEOが効きにくい場合には、プロに相談をして見るのもいいと思います。
競合サイトとのパワーの差があまりないのなら、品質を改善する(高品質の記事を増やす)のが最善だと思いますが、パワーの差があるのなら、差を埋めるのが先決です。
・小手先の方法は通用しないので、タイトルにキーワード入れる、適切なdescriptionを記述する、コピペチェックをするなどの、基本的な事の積み重ねが大切です
品質が高い記事を用意する必要がある
AとBが同じくらいの品質の記事を書いたとしたら、ホームページやブログ自体のパワー(評価が高い)が高い方が、上位表示されるということは、分かったと思います。
では、BのホームページのパワーがAよりも少し上という場合に、AがBよりもとにかく品質を重視した記事を書いた場合、どうなるのかというと、Aの方が上位表示される可能性が高いです。
パワーとの差、品質との差、この両方の具合によることが多いので、考え方としては、ここに視点をおいておくことが重要であると思われます。
もっとも重要なことは、『パワーと品質の両方を上げるように持っていく』ことです。
・上位表示されている記事の品質チェックをして、パワーとの具合もみながらどれだけの品質(クオリティー)が必要なのか、仮説をたてておく
アクセスを上げることで順位もあがる
ある程度の記事の品質は確保しています、というときは、アクセス数を増やす事で順位が上がることがあります。インターネットからの直接検索だけではなく、広告やアプリ、SNSなどからもホームページやブログへアクセスを集めるようにします。
また、1ページには表示されているけれどそこからなかなか順位が上がらないという場合、様々な媒体からのアクセスがあったり、一定の数以上のアクセスがあった場合に、いきなり順位が上がるということもあります。
今、自社が検索キーワードで何ページ目にいるのかで、とるべきSEO対策も変わってきます。ホームページやブログの状態によって、同じ対策を取ったとしても効果が出る場合と出ない場合があるということですね。
・SEOのテクニックとして、ホームページやブログの状態に応じて取るべき対策を変える
不動産会社のSEO対策【決定版】のまとめ
SEO対策は、徐々に変化していきます。注意すべきこととしては、情報収集をすること、検証、改善をしていくことです。大手ポータルサイトの強みは、実はここにあります。
もともと上位表示されやすいウェブサイトを作り、プロを雇ったりプロの外注に依頼をして、検証、改善をしているのです。
ここまでで、「難しそうだな」「大変そうだな」と思われたかもしれません。
ですが、大枠を理解することはできます。ぜひ、SEO対策の知識としてお役立て頂ければと思います。SEO対策に取り組んでいくうちに、意外なお宝キーワード(大手が取りこぼしているキーワード)が見つかるかもしれません。