不動産業界のLP(ランディングページ)を作る前におさえておきたいポイント5つ【重要事項】
ホームページやブログでも、サービスページごとにLP
(ランディングページ)を作りたい。
ランディングページを外注したいけれど、自社の
イメージがうまく伝わらない。
LPのテキストの作成や、リライトの依頼が増えています。
少し伝え方を間違えると売り上げが大きく左右されるので、
この記事には必ず目を通しておいてください!
LP(ランディングページ)を作ろうと思った時、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
LP(ランディングページ)の効果を高めるためには、外注することが多いと思います。外注するにしても『単にイメージやサービスの内容だけを伝えるだけ』では、うまくいくことは少ないでしょう。
予算の関係で自社で作成することもあると思います。
これからLP(ランディングページ)を作成する方へ、数回に分けて役立つ知識や、作り方のポイント等をご紹介していきます。
自分で作る場合と最終的に外注する場合とがありますが、抑えておくべきポイントはどちらにも共通しているので、ぜひご参考にしてみてください。
目次
不動産業界のLP(ランディングページ)を依頼するときの相場と特徴とは?
『売り上げを大きく伸ばしているのは、LP(ランディングページ)に力を入れているから』
これは、すでに多くの方が実践されていて、結果に結びついていると思います。
LP(ランディングページ)を知らないという方のために少し説明しておくと、『コンバージョンを獲得するためのページ』をいいます。もう少しかみくだくと、『問い合わせや資料請求、商品の注文などのアクションをおこしてもらうためのページ』です。
ランディングページで売り上げが左右されるほどなので、基本的には外注することが多くなります。
ホームページと併せて運用しやすいWeb制作会社に依頼したり、広告と併せて継続的に行っていくため広告代理店に依頼したり、予算を抑えて細かいやりとりで小回りがきくフリーランスに依頼するという選択肢があります。
▼LP(ランディングページ)を依頼する際の外注比較表
LP | メリット | デメリット | 相場 |
Web制作会社 | ホームページ制作と併せて依頼できる。SEOにも配慮してくれる。LP公開やアクセス解析、修正などにも対応してくれることが多い。 | デザイン重視、SEO重視、マーケティング重視など得意分野があり、マーケティングが苦手な会社もある。 | 10-40万円前後 |
広告代理店 | 広告運用と併せて依頼できる | 売り上げにつながるキーワードの広告単価が高騰している。広告がメインで更にデザイナーやライターに外注するので必然的に単価が上がる。 | 15-50万円前後 |
フリーランス | 予算が抑えられる・小回りがきく | 原稿を用意してデザイナーに依頼するか、デザイナーとライターの両方に依頼することが一般的。(10万円以下では、格安でも検証・改善・運用のサポートは無し) | 5-30万円前後 |
その他 | セールスライティング・コンサルティング・改善サポートがついている契約形態の場合(※セールス重視) | 原稿の作成から、改善のサポートまで本格的なWebマーケティングを考えていきたい場合には必須。 | 50万円以上 |
自社で作成しなければならない場合にも、外注に依頼するときにも、どのようなページにしたいのかを伝えなければなりません。
ヘッドコピーの書き方やコピーライティング、セールスライティングの型、セールスファネルの作成が大事なのですが(技術の習得には長時間かかります)、まずはそのための考え方などの知識を吸収しておくことが大切です。
ランディングページ(LP)はSEO対策の一つでもあります。 ※『SEO対策についてもう少し詳しく知りたい』 という方は、SEO対策ガイド2023年最新版へ進んでみてください。
成果がでるLP(ランディングページ)をつくるポイント5つ
成果がでるLP(ランディングページ)を作るポイントを5つ紹介していきます。
② ランディングページの構成
③ 見えない戦略を見える化する力
④ デザインとイメージカラー
⑤ 情報収集とリサーチ力
効率的に成果を伸ばしていくには、「マーケティングの知識」「ランディングページの構成」「見えない戦略を見える化する力」「デザインとイメージカラー」「情報収集とリサーチ力」が必須です。
ずいぶん色々と、あるのだなと思われるかもしれませんが、大事なポイントをおさえておけば、不動産のLPを目にしたときなどにこうやって伝えていくのか、と納得できるようになると思います。
マーケティング全体というよりランディングページに必要な知識のみに注目するイメージです。
Web制作会社でも広告代理店でも、マーケティングに力をいれているか会社かどうか、依頼する前にホームページなどでチェックしておいてください。
マーケティングの知識が必須になる:ファーストビューと目的
人は第一印象が大事といわれるように、LPも同じです。スクロールせずに最初に目に見える部分をファーストビューといいますが、この部分が魅力的でないと基本的には読んでもらえないです。
LP作成のポイントなどを紹介している、どのウェブサイトにもファーストビューが重要と、書かれています。
上記の画像では、左から「賃貸サイトのMOCHIKOM」「すまいValue」「三井のリハウス」「東急リバブル」の人気の4種のLPのファーストビューが並んでいます。どれも魅力的なので、つい最後まで読んでしまいました。
じっくりと順番に読み進めるということは普通はなく、飛ばし読みをされるということを常に頭にいれておきましょう。
ここでは、ファーストビューで離脱されないように読まれない理由を整理しておきますね。
ファーストビューが読まれない理由は?
- ヘッドコピー(ヘッドライン)に魅力がない
- デザインが古かったり、違和感がある
- 画像、デザイン、テキストなど全体の雰囲気がよくない
ヘッドコピーといわれる文章だけではなく、画像やカラーなどのデザインや雰囲気などもファーストビューには含まれているので、文章を書くライティングとデザインの両方の知識が必要です。
そのため、ライターとデザイナーの両方に相談をしておくか、それを取りまとめるディレクターに依頼をするのが一般的です。
【ヘッドコピーの例】
「他サイトなどで気に入ったお部屋を持ち込めば、仲介手数料0or 2万円」
②東急リバブル
「大切な不動産、売る?売らない?今いくらが聞いてから考えよう!入力は簡単60秒、査定無料」
もう一つ大事なことは、結局のところ目的がはっきりしていないと成果も発生しにくいということです。つまり、目的を絞るということが絶対条件です。1つだけに絞ります。
【LP(ランディングページ)の目的】
LPの最後に気になる物件を3件入力して入居希望日、連絡先を入力して送信する入力フォームが設置されています=目的は物件の持ち込み
②「住まいValue」「三井のリハウス」「東急リバブル」
無料査定のボタンが設置されています=目的は無料査定
目的やヘッドコピーを決める上で、役立つのは『セールスファネル』を作成するということです。
セールスファネルはマーケティング用語ですが、どのような順番でアプローチをしていくのか、どうやって関係性を構築するのかなどを最初から考えておく事により最終的な成約につなげるための最適なルートを作っておきます。
ヘッドコピーや目的は、セールスファネル(最適なルート)を作る事で、やみくもに作って失敗する可能性を減らしています。
ランディングページはキレイな言葉を並べたり、単にサービスの内容を紹介しているだけではないので、素人が作るとほぼうまくいかない理由がわかると思います。
そうは言っても、「なかなか原稿がかけない」という方には、【はじめてLP(ランディングページ)を作るポイント】を以下の記事でも書いています。
ランディングページ(LP)の構成の型をイメージできるか?:ヘッドコピー
コピーライティングの知識があれば、ヘットコピー、導入文、ボディコピーなどの書き方なども分かると思いますが、そもそもどんな構成になっているのか理解していないと、後で作り直したりすると時間が無駄になってしまいます。
後になってからでは軌道修正もできなくなるので、
基本となるファーストビューについて、LPの構成などを
知っておきましょう。
不動産投資で人気の「みんなの大家さん」のLP(ランディングページ)では、
- ファーストビュー:『ヘッドコピー、サブヘッドコピー、商品の効果』という構成
- ヘッドコピー:「預金感覚で始められる分配回数年6回の資産運用」というコピー
「気軽に始められる、分配回数が多い、資産運用にもなる」というメリットをヘッドコピーで伝え、「まとまったお金がかかるのでは?」「年利は大した事がないのでは?」「元本割れのリスクがある」という不安を「100万円から不動産投資ができる」「想定年利は7%」「元本評価割れは1度もない」といった言葉で打ち消しています。
シンプルなランディングページに見えますが、ファーストビューからは重要な情報が伝わってきますね。
ファーストビューではセールスをするということではなく、読み進めてもらう敷居をさげるということが肝心です。
東京日商システムの「ウルトラマンション経営」のLPでは、
- ファーストビュー:『ヘッドコピー、画像、CTA』という構成
- ベッドコピー:『未来を攻める。資産を守る。ウルトラマンション経営』というコピー
- CTA:『資料請求』というCTA
資料請求などのボタンをCTAといいます。ボタン周りにはクリック率を上げるための文書が添えられていることが多いです。読んでいる途中で離脱されたり、最後まで読まれない可能性も考慮して複数のCTAを設置します。
ヘッドコピーは「未来へ攻める。資産を守る。ウルトラマンション経営」としていて、マンション経営をしている未来のベネフィットに目を向けるようにしています。
「ローン完済後の未来」「節税が期待できる未来」「資産を持っている未来」などですね。
ここでは逆ターゲット(年収500万円以下)を設定しているので、「年収500万円以上のあなたへ」と記載することで、ターゲットにメッセージが伝わりやすくなっています。
同じ不動産投資のランディングページでも、カラーや文字フォント、イメージ画像などは、顧客層によって変えています。雰囲気が違うのは、ターゲットが違うからです。
見えない戦略を見える化する力:USP
LP(ランディングページ)では、画像やテキストでどう見せるかということが大事だと思われていますが、見えない戦略が求められます。
『何を、どう伝えるのか?』ということの裏に、見えない戦略が隠れていることがあります。特にヘッドコピーは重要です。東急リバブルさんのLPは、わかりやすいと思います。
売却後の補修費用の保証、税務のサポートなどさまざまなサービスがある中で、ヘッドコピーで伝えているのは『今、いくらか聞いてから考えよう』『入力はカンタン60秒』『無料査定』のこの3つだけです。
ヘッドコピーでは伝えることはできるだけ、減らしておきます。
独自の強みや提供できる価値をUSPといいますが、USPを複数つくっておいて、何をヘッドコピーで伝えて何を本文で伝えていくのかに分けて考えているわけです。
デザインとイメージカラー:差別化
コーポレートカラーといわれる企業のイメージカラーを活かしたり、差別化するためのカラーやデザイン、不動産業界特有のカラー、というところがヒントになります。
「コーポレートカラーとの組み合わせでイメージアップするカラーを選ぶ」「業界にはこだわらずに、ターゲットに合わせてデザインを選ぶ」「不動産業界特有のカラーを無難に選ぶ」などで選ぶと選びやすくなります。
- コーポレートカラーとの組み合わせでイメージアップを狙う
- ターゲットの趣味嗜好に合わせる(投資目的なら、投資やお金をイメージさせる色など)
- 不動産業界特有の色を無難に選ぶ(知的なイメージを与える青色や、安心感を与える緑色など)
この3つのタイプのうち、どれがいいのかというと一長一短なので明確な答えは言えないのですが、一番デメリットが少なくてメリットが多いタイプを選んでいくことが多いです。
イメージカラーも大事な要素です。
情報収集とリサーチ力:ベネフィット
お客様の未来像のことをベネフィットといいます。
不動産投資のランディングページではマンション経営をしている未来像や、今悩みを抱えても不動産投資をすることで得られることなどをリストアップしていきます。
ベネフィットをリストアップするのは、デメリットを無くする必要があるからです。どうやって無くするのかというと文章や画像を使う事で無くしていきます。
「レビュー」や「FAQ」「選ばれる理由」「商品の効果」などを入れているのはメリットを伝えるだけではなく、デメリットを無くするために必要なのです。
不動産投資のランディングページの目的は「無料で資料請求」や「無料セミナーの予約」ということが多いので、敷居が低いうえに不動産投資の冊子や資料、ギフト券などの無料プレゼントも用意されています。
LPを読んでもらえると、一定の割合で資料請求などのきっかけができるように作られています。
検索キーワードとの関係
『新規の顧客が検索するキーワード』と、『既存客が検索するキーワード』には、違いがあります。
「不動産投資」「アパート経営」「マンション経営」などのキーワードに「おすすめ」「比較」「お得」などの言葉をつけて検索したり、「みんなで大家さん」のようなサービス名で検索する人もいます。
競合他社の会社名やサービス名で検索する人もいるので、ユーザーがどのキーワードで検索するのかを考えておきましょう。
いくつかの検索キーワードの中から、どういったキーワードを使って、どのようなユーザーを流入させたいのか、検索キーワードとコンテンツ内のテキストを一致させることで、SEO対策にもなり、コンバージョンもアップしていきます。
「難易度が低いキーワード」をねらうのが、テクニックですが、検索数が少なすぎるキーワードや、問い合わせには繋がりにくいキーワードなどもあります。
気になる方はキーワード選定のポイントをチェックしてみてください!
不動産のランディグページの特徴まとめ
不動産のランディングページ(LP)を検討しているなら、まずは、情報収集とリストアップをしておくことをおすすめしています。
- ターゲットのリストアップ
- ベネフィットのリストアップ
- 業界のトレンドのチェック
- 競合の商品やサービスとの比較
- 自社の強み、弱みのリストアップ
最低でもこれだけはリストアップしておきます。
実際に似たようなサービスどうしで比較されたとしても、デメリットを無くしておくことで対処できるということは、分かっていただけたと思います。
色々な視点から数字や情報などを比較をすることで、効率よく権威生、信頼性などをアップさせることもできます。
ターゲットやキーワードを変更したり、オファーといわれる無料で渡すプレゼントを変えたりしながら、検証、改善、運用をしていきます。
他の集客との組み合わせや相性などもみながら、不動産業界の傾向や動向などを把握している信頼できるできるパートナーに、相談しながら慎重に進めていきましょう。