無料ツールを使った不動産ブログの書き方①:キーワードツール+見出し抽出ツール
「ブログの書き方のコツを知りたい」「ブログで検索順位を上げたいのですが、良い方法はありませんか?」
会社の方針により不動産メディアを運営することになったり、不動産会社でもブログの執筆が必要になることもあるでしょう。ビジネスでは記事の構成案や仕様書などを作成し、キーワードツール、SEOツール、校正ツール、コピーチェックツールなど複数のツールを使いこなさなければいけません。
「もっと簡単にブログを書く方法はないの?」「有料のツールを使うのはちょっと…」と正直、思いますよね?
そこで、無料ツールのみを使って不動産ブログを執筆する方法をご紹介します。
- ブログの書き方が分からない
- 検索結果の順位を上げたい
- 高品質なコンテンツを作成したい
- まずは無料ツールを試してみたい
- どんなコンテンツを作ればよいのか分からない
ここで使用する無料ツールは…
・もぐらキーワードツール
・らっこツールズ
・rishiri konbu
※無料ツールは、組み合わせて使うことをオススメします。
目次
高品質なコンテンツに必要なこととは?
ホームページやブログの運用にはコンテンツが必要です。しかし、Googleのアルゴリズムはどんどん洗練されてきているので古いやり方では機能しません。
ブログを書くには潜在顧客がGoogleで何を検索するのかを理解する必要があります。
そこで重要になるのが、 「キーワード選定」 です。コンテンツを作成する際に仕様書があればそれに沿って執筆することができますが、何を書くのかが決まっていない場合、そもそもどのようなコンテンツを作っていけばよいのか、というところからつまづいてしまいますね。
不動産ブログ作成のコツについては下記に詳しくまとめていますので、ぜひご参考にしてみてください。
⇒不動産会社が集客できるブログの作り方のコツ
また、 Googleのアルゴリズムの中に「dwell time」 がありますが、訳すと滞留時間のことです。滞留時間を上げるためには、見出し、ページの書き出し、箇条書き(リスト)、表(テーブル)、画像などを適度に使用するのが大事ということが分かっています。
どのようなコンテンツを増やしていくべきかということは、Webサイトの目的によっても異なりますので、ここでは「何を書けばよいのか分からない」テーマが決まっていないという想定で進めていきます。
不動産ブログの書き方
ブログで扱う話題は「アクセスを集めやすい話題」「Webサイトの評価や順位を上げる情報」「ユーザーのためになるコンテンツ」などです。
「ユーザーの視点」というのが、重要なポイントになります。
ブログのテーマが決まっていない場合、まずはテーマを考えますが、ユーザーの視点を客観的に取り入れるためにキーワードをチェックします。読み手のことを考えることで直帰率が下がり評価も上がりやすくなります。
▼無料ツールを使ってブログを書く流れは下記の通りです▼
- 書くテーマを決める……もぐらキーワードツール
- 上位の記事をチェックする……らっこツールズ
- キーワード難易度をチェックする……rishiri konbu
- ブログを執筆する
書くテーマを決める【もぐらキーワードツール】
どんなコンテンツを作成するか決まっていない場合には、まずはキーワード選定を行います。最初にとりかかることで無駄を省くことができます。
早速、もぐらキーワードツールを使って「不動産購入」のキーワードを見ていきます。
インターネットで「もぐらキーワードツール」と検索し、「不動産購入」のキーワードを入力します。簡単に関連キーワードを取得することができます。無料で使用するには1日の検索数の上限が決まっているのでその点だけご注意ください。
キーワードをピックアップする
必要なキーワードをピックアップしていきますが、オススメなのは検索需要が高く、難易度が低いキーワードです。
キーワードの組み合わせによっては検索意図が変わることがあります。その場合にはキーワードを調整するか記事の内容を調整する必要がでてくるので、ユーザー視点、検索エンジン視点に切り替えるように心がけましょう。
※キーワードと検索意図がかけ離れている場合には、上位表示ができないので、電子書籍のタイトルにキーワードを入れて出版をする、イベントやマーケティング、インターネット広告などで対処することもあります。
ピックアップするキーワード例
- 競合他社がおさえているキーワード←無料ツールでは難しい
- 競合他社が取りこぼしているキーワード←インターネット上の全ての情報を分析
- 検索需要が高く、難易度が低いキーワード(オススメ)
- 特定のキーワードを強くするため、それに関連しているキーワード←無料ツールでも可能
- 書けそうなテーマのキーワード(初心者にオススメ)
- 地名+キーワード(場合によってはオススメ)
書けそうなキーワードを探してみる
今回はもぐらキーワードツールでキーワードをピックアップしていきますが、たとえば、地名キーワードを使いたい場合、都道府県のキーワードから確認できます。
もしあなたが、初めて不動産購入を考えている人へのコンテンツを増やしていきたい場合、関連キーワード全般を確認してもいいのですが、50音の「は」からチェックしたり、初めての方は「不安」だろうと思ったら、「不動産購入 不安」というキーワードを予測し、「ふ」をチェックしてみるのもよいでしょう。
「初めて 不動産購入」というキーワードが「は行」にありますが、となりの「ひ行」をみると、「不動産購入 必要書類」「不動産購入 費用」「不動産購入 必要なもの」というキーワードがあります。これらの情報も初めての方が知りたい情報だろうという予測もできますね。
ここでピックアップしたキーワードは…
- 初めて 不動産購入
- 不動産購入 必要書類
- 不動産購入 費用
- 不動産購入 必要なもの
キーワードの使い方のポイント
まず、これからやることと、ポイントを整理しておきましょう。
「キーワードを決める」→「タイトルを決める」→「見出しを決める」→「本文を書く」です。
キーワードを使う上でのポイントは…
- 自然にキーワードを取り入れるようにする
- キーワードはできるだけ検索需要が高く、難易度が低いもの狙う
- サブキーワードは大見出しにも使用する
- サブキーワードは柔軟でもOK
- タイトルに複数のキーワードをいれることもある(場合によっては)
タイトルや見出しと本文の内容に違和感が生じると評価にも影響があり、キーワードを入れすぎるとかえってマイナスになるので自然に取り入れる必要があります。
大見出しにタイトルとは違うサブキーワード入れるのはOKですが、タイトルに複数のキーワードを入れるときにはキーワードとの相性も考えます。
集客につながるキーワードを上位表示させたい場合には、後で、タイトルや見出しのキーワードの調整をすることもあります。
上位の記事をチェックする【らっこツールズ】
いくつかのキーワードをリストアップしたら、上位表示されている記事を確認していきます。ここでは、らっこツールズを使い、らっこツールズにログインし「初めて 不動産購入」のキーワードから抽出していきます。特定のURLを入力して抽出することもできます。
文字数をチェック
上位3位の文字数を確認すると、1位の記事は13,350文字、2位の記事が3,924文字、3位の記事は2,642文字で、平均文字数は5,771文字です。「初めて 不動産購入」のキーワードでコンテンツを作る場合には、少なくとも3,000文字以上は必要でしょう。
ちなみに今回ピックアップした「不動産購入」の関連キーキーワードの平均文字数(2022年3月時点)は5,000文字以上でした。情報アップが遅い方が重複コンテンツを避けなければならず言い回しや使う言葉を変えて、他のサイト、自サイトとのテキスト一致率、キー一致率を抑える必要があり難易度が上がります。
- 「初めて 不動産購入」…5,771文字
- 「不動産購入 必要書類」…6414文字
- 「不動産購入 費用」…5,183文字
- 「不動産購入 必要なもの」…7,092文字
タイトルをチェック
上位3位のタイトルを確認すると、初めて不動産を購入する方に向けて、流れやポイント、注意点を解説している内容であり、タイトル内には複数のキーワードが使われていることが分かります。
情報を整理することで大事なことが読み取れるので、表を読み進めてみてください。
▼スマートフォンからの方は左右にスライドできます▼
サイト名/企業名 | 表示上のタイトル(見出しh1) | titleタグ | タイトルに使われているキーワード | Weサイトの特徴 | |
1位 | すごい住宅ローン探し /RECRULT | 初めて不動産購入する人必見! 購入の流れと注意点、ポイントを解説 | 初めて不動産購入する人必見! 購入の流れと注意点、ポイントを 解説 | はじめての住宅ローン ◇ブログ◇ | 「初めて 不動産購入」 「不動産購入の流れ」「不動産購入 注意点」 「不動産 購入 ポイント」 「住宅ローン はじめて」 | 文字数13,550文字と情報の質が 高い。 不動産関連の情報がブログで 網羅されている。 |
2位 | ナゴヤ不動産相談センター /重信 | 不動産購入の流れ | 初めて不動産を購入される方へ| 物件選び、住宅ローン、契約、引き渡しに 至るまでの不動産購入の流れをご説明いたします 【重信不動産】 ◇固定ページ◇ ※トップページではない | 「初めて 不動産購入」 「不動産購入の流れ」 「不動産 物件探し」 | 「初めての不動産の購入の流れ」 に特化したWebサイトであると 検索エンジンが判断している。 |
3位 | 株式会社アイディホーム | 不動産の売却から買取りの流れを イラストつきでご紹介いたします。 | 不動産を買い取ってもらう場合の 流れ|株式会社 アイディーホーム ◇固定ページ◇ ※トップページではない | 「初めて 不動産購入」 | 今は検索エンジンが「買取」と「購入」 の違いを正確に把握できていないので、 売却のページが表示されている。 |
1位のRECRUITのページは、ホームページ上には表示されないtitleタグに「住宅ローン はじめて」というキーワードを入れつつ、複数のキーワードに対応しています。文字数13,550文字の長文記事で、MOZのPA(Webサイトの評価)の数値が非常に高いサイトです。PAの数値が高いWebサイトとは競争しないのが賢明でしょう。
2位のページは、「初めての不動産の購入の流れ」に特化したWebサイトであると検索エンジンが判断しているため、上位に表示されています。似たような「不動産購入」「不動産購入の流れ」のキーワード難易度は高いので「初めて」というキーワードを入れることで難易度を下げることができています。
3位のページは、「買取」と「購入」の違いを検索エンジンが正確に把握できていないようです。しかし精度はどんどん上がっていきます。
キーワードにもよりますが、文字数が多いページが有利になるケースが多いです。ブログではなく、固定ページであってもキーワドによっては3,000文字以上の情報量が必要です。
ページの構成をチェック
らっこツールズではタイトルや見出しの構成をCSVで出力できます。「不動産購入 必要書類」のキーワードの構成をスプレットシートにまとめていますのでチェックしてみてください。
どのような記事の構成になっているか把握することができます。
不動産購入時には必要な書類はほぼ決まっているので、「不動産購入 必要書類」のキーワードの場合、重複コンテンツを避ける必要があり難易度が高いです。記事の更新が遅いほど難易度が上がるので情報は資産であると考え、基礎的な情報は早めにアップしておくようにしましょう。
キーワード難易度の確認をする【rishiri konbu】
「rishirikonbu」は、キーワード難易度や関連キーワードを取得できる無料ツールです。
「初めて 不動産購入」「不動産購入 必要書類」「不動産購入 費用」のキーワードを入力すると、キーワード難易度、上位10位以内でタイトルにキーワードが含まれている数、トップページが表示されているかの確認ができます。慣れてくるとキーワードによって固定ページ、トップページ、ブログの中でどのページが上位表示されやすいのか、どんな情報を増やしていけばよいのかが感覚的に分かるようになっていきます。
「初めて 不動産購入」のキーワードの特徴としては…
キーワードは難易度は高くないので、「不動産購入」のキーワードに強くするために、「初めて 不動産購入」のキーワードでブログを書いておくのはよさそうです。
通常はロングテールキーワードの方が難易度が下がるのですが、「初めて 不動産購入」に地名キーワードをつけると逆に難易度は上がります。「神奈川 初めて 不動産購入」「東京 初めて 不動産購入」など。
「初めて マンション購入」や「物件 購入」などの類似キーワードではさらに難易度が上がります。難易度の高いキーワードを狙う場合には、ブログ記事単体で考えるよりもWebサイト全体の評価が上がるように工夫する必要があります。
キーワードの基礎知識
不動産ブログの書き方まとめ
以上、無料ツールのみを使った不動産ブログ書き方として「キーワード選定ツール:もぐらキーワードツール」「見出し抽出ツール:らっこツールズ」「キーワード難易度ツール:rishiri konbu」を使用しました。
無料ツールのみを使った不動産ブログの書き方②では、実際に記事を書いていく際に使用するツールを解説しています。
無料ツールのみを使った不動産ブログの書き方③では、キーワード選定や関連キーワードをすばやく行うために使うツールをご紹介します。
実際に間違いがないのは、ターゲットにするすべてのキーワードリストを作成した上で、効率良くコンテンツを作成することです。「不動産購入」というショートテールキーワードはより多くの検索意図をカバーできますが、異なった検索意図が存在しているので、ユーザーが何を望んでいるのかが分かりません。
その点、ロングテールキーワードはユーザーがどのような情報を欲しているのかが分かります。
たとえば、岡山で不動産を探している場合は「不動産購入 岡山」と検索し、もっとエリアを限定したい場合には「千葉市緑区 不動産購入」と検索するでしょう。親から不動産購入を反対されている場合は「不動産購入 親 反対」などと検索し、節税のために不動産投資をしようと考えている場合には「不動産購入 減価償却」などのキーワードを使うことが予測されます。
自社ではどのようなコンテンツが必要になるのか、改めて考えてみることは悪いことではありません。
業務や営業の知識をお持ちの方が、ホームページやブログのコンテンツに関わることが、高品質なコンテンツ作成につながります。
ホームページやブログは賢く運用をしていきましょう。
・無料ツールを使った不動産ブログの書き方①〜キーワードツール・見出し抽出ツール
・無料ツールを使った士業ブログの書き方② 〜校正ツール・表記ゆれチェックツール
・無料ツールを使ったリフォームブログの書き方③〜サジェストツール・キーワードプランナー